7月27日から東京都江戸川区東小松川に位置するボートレース江戸川で開催している、第43回デイリースポーツ杯。最終日の本日は、12Rに優勝戦が組まれている。
昨日行われた準優勝戦は3着までが優勝戦に進める2レース制、11Rは3コースの末永が、スタート決めてのひと捲り、続く12Rはバックストレッチで2コースの尾嶋が差すも、2マークで逃げた磯部が差し返して1着。12Rで勝利した磯部が優勝戦の1号艇を手に入れた。
江戸川競艇場は河口付近にあり、江戸川ではなく中川を利用した自然の競艇場。水質は海水になっており日本で唯一、河川の水面を利用している競艇場である。河口に近い事から上げ潮や下げ潮による水位の影響が受けやすい水面で、年中通して風の影響も受けやすく、常に波が発生する難しい水面といえる。風、水位、河川の流れなどの影響から、全国の競艇場の中でも特殊性が強く、屈指の難水面として知られている。
1コースの勝利は49.7%と、50%を切っており全国平均よりも5%ほど低い。これはインコースが弱いのではなく、風、水位、河川の流れなどが影響して波乱となり、その結果インコースの勝率が落ちていると考えるのが無難だろう。
波乱に満ちた江戸川の予選を突破し、準優勝戦を勝ち上がってきたファイナリスト6名。本日12Rの優勝戦で対戦するメンバーは
1号艇 磯部 誠（愛知）
2号艇 末永 由楽（岡山）
3号艇 岡部 哲（埼玉）
4号艇 尾嶋 一広（兵庫）
5号艇 浅見 宗孝（埼玉）
6号艇 佐々木 和伸（徳島）
モーター19号機は低勝率モーターだが、戦える足にはしっかり仕上げている1号艇の磯部。フライング1本持ちだけに、1マークで外から攻められる可能性は高いが、ハンドル捌きやリズムは上々、優勝戦も先マイから勝機を掴みに行く。
2号艇の末永、準優勝戦は3コースから一気に捲ったように、スリットからの伸びが良い。磯部がスタートでもたつくようなら、2コースからの捲りも考えられる。3番手は3号艇の岡部、モーターの動きは優勝戦のメンバーの中でも1歩リード、このアドバンテージを生かした捲りで、逃げる磯部を猛追する。穴は4号艇の尾嶋、準優勝戦では惜しくも逆転されてしまったが、モーターの動きも上々なだけに、ダッシュを生かしたスタートで波乱を演出する。
