8月4日からスタートしたボートレース芦屋、ニッカン・コム杯。3日目となった8月6日は台風の影響により中止順延、9日が最終日となった。一昨日行われた準優勝戦、11R、12Rはイン逃げ決着となったものの、10Rは4カドからの捲りが決まり、三連単6万5,120円の大波乱となった。予選トップの上平は12Rの準優勝戦を逃げ切り、優勝戦の1号艇を手にした。
芦屋レース場の水質は淡水で硬め、多摩川ボートに似た静水面といわれ、波が穏やかなのが特徴。これは1マークのバック側に葦の群生があり、天然の消波装置の役目を果たしている。ピットから2マークまでは140mと全国24場の中でも18番目に遠いが、待機行動時間は1分40秒と短いので、前ヅケにきてもそれほどインが深くならず、インの起こしは楽になる。そのため1コースの勝率は62.5%と全国平均よりも1割ほど高く、イン優位の競走水面といっていいだろう。
3日目に台風の影響を受けながらも、予選を突破し昨日の準優勝戦を勝ち進んできた6名の選手。12Rの優勝戦、ファイナルバトルに挑む出走選手は
1号艇 上平 真二（広島）
2号艇 立間 充宏（岡山）
3号艇 室田 泰史（福井）
4号艇 木田 峰由季（福井）
5号艇 竹田 辰也（山口）
6号艇 後藤 隼之（東京）
低勝率モーター51号機を今節は上手く乗りこなしている1号艇の上平。今節はオール3連対と捌きも充実、1コースも3戦3勝と優勝戦も信頼できる。スタートは若干慎重にも思えるが、2号艇の立間にさえ遅れなければ捲られることはないだろう。ラストバトルもイン速攻で優勝を掴み取る。
相手は2号艇の立間、モーター16号機は中堅上位の好モーター。出足の良いモーターだけに渾身の差しハンドルから2マークでの逆転を狙う。3番手は3号艇の室田、5日目はコンマ07のスタートを2本決めており、一発あるなら3号艇の室田だろう。穴は4号艇の木田、日を追う毎に調子を上げており、展開が向けば上位進出の可能性も十分。
