8月19日からボートレースびわこで行われているデイリースポーツ杯争奪、第34回オールニッポン選抜戦。昨日行われた準優勝戦、10R、11Rはイン逃げ決着と順当に決まったものの、最終の12Rは3コースから井上が捲り切り、展開を突いた金子が2着に入り万舟券決着となった。11Rをインから逃げ切った稲田浩二が得点率トップとなり、優勝戦のポールポジションを手に入れた。
日本一の淡水湖である琵琶湖に位置するボートレースびわこの競走水面。標高も高く、春から夏に掛けて沖から風が吹き水面も荒れる。かつては1コースの勝率が20％台の時代もあり、全国屈指のイン受難水面と称されていたが、2016年は1コースの勝率が45.8％にまで上がっている。勝率は上がってきているもののイン受難のコースは健在で、スタート同体ならインよりもセンター勢のほうが、レースを優位に展開できる。
難しい競走水面を克服し、昨日の準優勝戦を突破した6名のファイナリスト。12Rの優勝戦、ファイナルバトルに出走するメンバーは
1号艇 稲田 浩二（兵庫）
2号艇 秦 英悟（大阪）
3号艇 井上 忠政（大阪）
4号艇 青木 玄太（滋賀）
5号艇 仲口 博崇（愛知）
6号艇 金子 和之（埼玉）
準優勝戦の1着で通算999勝と1000勝にあと一つとなった1号艇の稲田。低勝率のモーター25号機を上手く操り今節は4勝マーク、4日目の後半から少し崩れかけたが、準優勝戦はトップスタートからのイン逃げを決め持ち直した。代名詞といえるスタートダッシュ（稲ダッシュ）を決めて、優勝で1000勝に花を添える。
相手は2号艇の秦、ハイパワーの28号機を武器に今節は6勝の大活躍、スタートの稲田かハイパワーの秦かという争いになりそうだ。秦が逆転を狙うなら、1マークで稲田よりも前に出ていたい。3番手は地元優勝に気合の入る4号艇の青木、2日目以降はオール3連対と着をしっかりと拾っており、ダッシュを生かしたスタートが切れれば、上位進出のチャンスが巡ってきそうだ。穴は5号艇の仲口、モーターの良い2号艇、3号艇が攻める可能性が高く、スロー勢がもたつくようなら出番がありそうだ。
